今回の金剛能面の展示で興味ひかれたのは、赤鶴作の「鼓悪尉」である。
“綾の鼓”専用面だが、老いらくの恋の妄執の凄まじさが鬼気迫りますね〜!
そもそも、恋の妄執 の気持ちそのものが理解不能の領域なのですが・・・(笑)

額の低さと誇張された頬の様式化された皺と表情筋の高さが
見ようによってはアンバランスに見えるのだが、
ここまでくると、もはや、そんな些末な事はどーでもいい!!!って感じ!
装束をつけて舞台に現れたら戦慄だろうと思います、ハイ(笑)

室町時代の創成期の能面が多く展示されています。
生と死の境を常に 身近に感じながら、光と影のくっきりとした時代、
そのエネルギー の中で昇華された造形のエッセンス。
スカッとしますね〜!

最近、日本では絶滅したと思われる、
“潔さ”というものに思いを馳せるワタクシなのでした。

早くに着いたので、チケットを買って安心してバス待ちしながら、
この展覧会の作品を思い出しながらバスタでボーッとしていたら、
待っていたバスが発車してしまった。
ボーッとしてても考えに没入してしまい、
集中すると何も聞こえなくなってしまうので、別世界ですっかり遊んでしまっていた。
それで、次のバスまで3時間も時間をつぶさなければならないハメに!
この猛暑の中、炎天下での帰宅となってしまう。

時間が余ってしまったので、
早めのランチを摂って、ショッピングをして、
それでも間があるので、こうしてブログ を書いているが、
それにしても、集中没入すると外界の物音が何も聞こえなくなってしまうというのは、
子供の頃からの事で、まことに、
「三つ子の魂、百まで」なのである。