夏休みに入ったせいか高速バスのチケットが取りにくくなっているうえ、
高速道の渋滞で遅れる事も多い。
先日、朝のバスの新宿着が1時間ほど遅れたので、
見たいと思っていた映画「カメラを止めるな!」を観る事にした。
久々に面白い映画だった!
これは観て面白い作品なので内容についてはパス(笑)
面白いので、是非、観て下さい。

帰り道、紀伊國屋に寄って、
5月に買ったまま手付かずのMacについて何とかせねば・・・と
店員さんに相談し、オススメの入門書を購入!
(パソコン自体にあまり興味ないから心は重いが・・・)

同じ階に、美術・演劇・映画関係の書籍があるので、
このところ気になっていた、武智鉄二先生の本について調べてもらった。
元々、武智鉄二関連の書籍は少ない。
(そもそも、巨人「武智鉄二」を一括りに論じるのは不可能に近いと思われるので無理もないが・・・)
2種あったものをパラパラと見て、生誕百年記念出版「伝統と前衛」を購入した。
カバー写真は、シェーンベルク『月に憑かれたピエロ』で、演者は、観世寿夫、野村万作。
もう、三天才の揃い踏みですね!

早速、電車の中で斜め読み!
落ち着いて読もうと思いながらも、
フィットネスを挟んで、ちょっと読みのつもりでパラパラ見ていたのだが思わず没入、
気がつけば深夜に及んでいた(笑)

武智鉄二という人は、
例えて言えば、巨きな“氷山”です。
その氷山の底が見えない!
しかも、その氷山の何処を割って見ても透明な氷だし、
氷が溶けて形を変えても、清澄な水ですよ。
透徹した眼と感性を持ち、博識と明快な論理に彩られた“氷山”
それがプカプカと思いのままに漂いながらモロモロを越えてゆく。

本格の自由人でありつつ、先ず勇敢なる者であり、
ときに、その破格の勇気が蛮勇に見える事もあった。

想い出せば、何故か笑い出したくなってしまう。
最期は何処に向かって行こうとしていたのだろうか。