薄明と夕暮れにあれほど鳴いていたカナカナはとうになりをひそめ、
虫の声が夜を埋める今日このごろ。
この虫の声に埋もれていると、自分も輪郭が溶けてゆき、そのまま夜に消えてしまいそうな気分になる。
まだキビシイ残暑はあるというが、ススキの穂が目立ち、夜ともなれば肌寒い。

b8.29 027

もう、秋なんだなぁ~!
必ず巡る季節というのも、思えば、感慨深い。
そういえば、毎年、7月の末に2頭のオオムラサキが訪れていたのだけれど、
今年の夏はオオムラサキを見かけなかったなぁ~。
そのかわり、今夏は、玉虫が飛んでいるところを見た。
強烈な夏の陽を浴びて、燦めきながら飛ぶ玉虫は、本当に、神々しい美しさで、見とれてしまう。

コスチュームのカテゴリーにファンタジー系のものを加えたいと、
これは、デザイン画にしようと思うが、エンターテーメントパークのものなので、
承認ナンバーが必要ということで、どれをセレクトするかなども含め、少々面倒な感じ。

風の旅の青春旅日記「明日に向かって走れ!」は最後の七冊目のみ活字化というか清書してみた。
やはり、時間をかけるだけあって、ざっと読むのと違って、旅の輪郭がよりくっきりと把握できる。
誤字、当て字で判じ物のような原文なので、目は疲れるし、すっかり肩こりだが、
この難文にだいぶ慣れてきたところで、この際、
秋の夜長にあとの六冊を一気にやってしまおうかな?
アメリカからインドで肝炎にかかり帰国するまでの第一期の旅では、
どうやら53カ国のようである。