先日、和太鼓彩の萩原クンが、ツァー[新世界]の衣装の打ち合わせと下見の為にやって来た。
とにかく時間が取れないので、夜、太鼓を岡崎まで運ぶ途上で寄ってもらったのである。
演奏が終わって運ぶ太鼓を積み込んでから東京出発だから、着いたのは夜11時頃である。
ドアを開けて出来かけの衣装を見た瞬間、「うぉ~!ヤバ~イ!!!」
「そうよ!マジ、ヤバイわよ!」
仕事と車の運転で疲労困憊の中、次々と試着しながら打ち合わせ。
萩原クンはパソコンを開いて説明しようとするが、パソコン君はご機嫌があまりよろしくない。
「もう解ったからいいわ。もうシャワー浴びて寝た方がイイヨ!朝イチ出発なんでしょ。」
2階に案内したら、巻ぐせを直すためにをホールに広げてあったこのポスターを見つけて、
「うぁ~、キレイなポスターですね!塩見に見せたいなぁ~!写真に撮っていいですか?」
「構わないけど、朝、自然光で撮った方が良いよ」

UCLAでの古典芸能の公演のために、グラフィックデザイナー十数人が分担して制作したポスターの内の、
“能”のポスターで、勝井三雄氏のデザインによるものである。
女面の真横の写真を撮って使いたいとの相談をうけて、岩崎久人氏に急ぎ話をつないで出来上がったもの。
メールでデザインは確認していたので、ポスターは要らない、と言ったものの、
素晴らしいので、ブログにのせたいなぁ~と思っていたら、
『PEOPLE』写真展の会場に岩崎師が一枚持参してくれたのです。
「やはりB全サイズとなると大迫力ですね!何度も刷り直しをして、1人だけ納期に遅れたそうですよ。」
色相のグラディエーションで構成されたデザインだから、そうならざるおえないですね。
「そういえば、センセ、現代能面の最高峰って、大変なコトになってるじゃありませんか!」
「どーせ誰かが言ってんだろ、アホらしい」って、「誰かが言ってるから載ってるんですよ(笑)」
「キレイだから、センセ、Tシャツにして売ったら売れますよ、なんて言うのがいる(笑)オレが出来る訳ないのに。」
「そ~ですね。勝井センセのデザインですからね!有ったら私も一枚買いますよ(笑)企画してる側は、トーゼン、グッズ展開も考えてるでしょうけどね!ファイルケースなんて、即可能ですね!Tシャツは色再現するのが、難しいでしょうね!」
なぁ~んて話していたものなんですが、
ジックリ見ると、マジ、ヤバイっす!
何が、って、デザインもヤバイが、凸版の印刷が、マジ、ヤバイっす!
よく見たら、勝井先生の自筆サイン入り!気合いが入っております!
最高峰だらけのポスターなんでございますよ。

もう、夜中なんですが、まだ、寝る前にパソコン内を整理しなきゃならないと暗い照明の下で、
萩原クンは、パソコンと格闘していたのだが・・・・

早朝、階下に降りたら、朝の光の中、照明の明かりの下で、
眠りの海深く沈潜している萩原号を発見!
「少しでも、ちゃんと寝た方が良いよ」と一眠りさせ・・・

朝食を済ませて送り出し、
こちらも、9月2日の公演日に向け、いざ出航!
数々の変更の荒波越えて、怒濤のごとくオシゴト開始!
必死でアレコレ作業していたら、鵜澤さんからメールで、
「先日の話、本気でやりますか?」
って、心の準備は出来てないが、
「本気だけど、できるかなぁ~?」
「じゃ、天気が安定したら、ホームページ用の写真、撮りにいきます!」
「了解!」って、
見回したら、生地やら、メモやら、材料やら、生地見本やらが散乱し、
茫洋たるカオスの海がどこまでも広がっているのだが・・・
大丈夫なのか?私
マジ、ヤバイっす!!!