二十六回目の誕生日

 

ブリュッセルで誕生日を迎える

兄の友人を紹介され

頼って行った日本人の会社員は

僕の服装を見てか 対応が冷たい

スーツでも着て行けば良かったのか・・・

世に言われている日本人駐在員の

狭い社会を垣間見た感じがする

 

長期旅行のバックパッカーが

何処で生きるか何処で死ぬるかわからない瀬戸際で

旅を続ける若者が服装なんか整えられるか・・・

 

まったく人間力の無い連中が

世界中で物を売りまくり

業績と本社、日本だけを見て暮らしているようだ

世界観が違う、面白くない

 

ドイツ人の友のいる、ケルンへ行く

時間を選んで夕刻に友の家の前に立つ

ベルを押す、応答がない、書置きを残して

ポルトゲスの酒場に飲みに行く

毎日毎日の歩きで

アキレス腱を痛めているせいか

ブリュッセルで落胆したせいか

疲れがひどい

ファドの哀しい調べの歌が・・・

私の、今の心に響いて何故か寂しい

サングリアを飲みながら

一人、己の誕生日を祝う・・・

 

( 1973年6月  ブリュッセル~ケルン 宝田久人 )

 

 

カモメさん! 43年前の誕生日は、かなり可哀想ですね (T_T)

そんな旅の経験が身にしみたんでしょうね!

東京で大雪が降った日などは、車で走り回って、

困っているバックパッカーがいたら、一緒に連れ帰って泊めてもいい?

なんて、電話してきたりしましたね!

ちなみに、4年前は、セコイアNPからLA~サンディエゴと西海岸の5号をひた走り、

誕生日はメキシコの国境の町、ティファナでした!

今年も三浦の海に会いに行きますよ (^_^)