いくつかの契約更新やら確定申告に、
浄化槽のブロアーはこわれるわ、電子レンジまで壊れて、
あたふたと過ごした2月が終わり、
今日から3月! 
もう3月、弥生なのだわぁ~!

ホームページの資料も準備しなくてはならないし、
こんがらがった頭と、一向に進まない整理とに頭をかかえながら嘆息する日々の中。

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風の音とストーブの火のはぜる音しかしない空間で、
あちこちに散らばったカセットテープ(旧い!!!)を整理していると、
17年位前にトルコのカッパドキアからネムルトダーへのミニバスツァーに行った時に
ミニバスで運ちゃんが流していたカセットテープが出てきた。
CEYLANという女性のシンガーの運ちゃんの自作ダビングだったのを、
ツァーが終わって別れる時、運ちゃんに譲ってもらったテープである。
素晴らしい歌声だったので、このトルコの歌姫のテープを、
現地でも探し、帰国後も日本で捜してみたがこれより他には見つからなかった。

久しぶりにテープをかけてみると、
ノスタルジックな歌声に、逆光に輝くトルコの大地やどこまでも続く道が
時を越え、記憶の翼に乗って鮮やかによみがえってきた。
休憩に立ち寄った町々、伸びるアイスのドンドルマ、クルド地域の厳重な警備の兵隊。
凍える寒さの中でむかえた夜明けや、ネムルト山の大きな石像。

道から道へと次々と記憶が連なり、深夜バスで越えたギリシャへの国境やら、
テッサロニキからカランバカへの深夜のタクシーの真っ暗な道へ。
薄明に姿を現した聖メテオラの奇観。
かと思えばクーデター直前のビルマ(現ミャンマー)のパガンの朝靄にかすむ仏塔群、
イランの穀倉地帯やラムサールの湿地帯などなど。
まったく、歌の翼に乗ってである。
もう、あんな旅はできないのだろうなぁ~・・・