汚れの強力洗浄でカビを吸い込んだのも悪かったのか、
声も全く出せない状態のまま回復せずに3日が経過。
電話もできないので、今日は手つかずの写真の整理をボツボツ始めたところ、
クラフト封筒に、人々、ヤドランカ、M氏ほか資料等の走り書きが目に止まった。
雑誌や印刷所からの返却のモノクロプリントが在中していた。
グラフ誌から返却のヤドランカの写真にはカバーのトレペにページ割のメモ。
本人もしくは関係者に渡せるものなら渡したいものだが・・・と、調べてみたら、
何と、ヤドランカは今月、5月3日に故郷ボスニアで亡くなっていたのだった。

来日したまま、旧ユーゴが解体、内戦になったまま帰国できずに日本での活動をはじめたころの写真で、我が家の玄関には、彼女からプレゼントされたペン画のスケッチと詩の小さな額もずっと飾ってあるのだ。
ながらく帰国できずにいたが、2011年に帰国し、ALSと闘病していたという。

窓辺にスケッチの額と写真を並べて、香を焚き、冥福を祈りながら、見本盤でもらったCDアンジョをかける。
澄んだ、豊かで深い歌声である。

b5.27 010

みんな逝ってしまうのね。